着物染色作家を目指している『たまご』が大きく羽ばたく日を夢見てます。*本文および画像の無断での転記・転載はお断りします。


by boomoon
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Fattura memoriale 19

スカーフ制作後記最終回です
その1その2は、←コチラ


a0111447_23304379.jpg吉祥柄の
松竹梅ですが、
もっと身近に…
そんな想いが
ありました

地色は
『ひわ色』

なかなか
選び辛い色だと
思いますが、
老若男女、
結構選ばず
似合うんです☆

松竹梅
国産シルク
100%
90cm×90cm


a0111447_2331694.jpgこちらは
別の職人さんの
仕事☆

下駄の
黒色は
『三度黒』
*植物染料を
使用して
3度
引き染めを
することで
黒い色に
染まります


下駄
中国産シルク100%
110cm×110cm


*このスカーフには専用の手描きの落款がついています。
a0111447_111537.jpg
伝統工芸である
友禅染を
継承しようと
している、
私を含めた
数人の
職人のたまごが


もっと
友禅染を身近に
纏って欲しい



との想いから
制作した
特別な落款です

誰が制作したか
識別出来る
ように
なっています

*下駄と松竹梅では制作者が違うので、同じような落款でも識別出来るようになってます
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by boomoon | 2011-03-05 23:56 | 制作

Fattura memoriale 18

前回のつづき…
あと1回更新でスカーフの制作後記終了予定です☆

a0111447_19258.jpg
a0111447_195053.jpgスカーフ
というと、
春からの
イメージが
あったので、
春を楽しめる柄
と思って、
桜柄を
2つ
作ってみた☆

技術的に
まだ未熟で
理想とは
遠く…

歯痒い想いも
しているけれど
これが、
今の自分の
精一杯…

歯痒い想いを
糧にして、
さらなる
精進…
鍛錬を…


木入り
(ぼくいり)
*『ぼく』とは
木の幹のこと
ちなみに…
おしべは
『しべ』
花粉の部分は
『にほい』と
言います


国産シルク
100%
90cm×90cm

*このスカーフには専用の手描きの落款がついています。
a0111447_111537.jpg
伝統工芸である
友禅染を
継承しようと
している、
私を含めた
数人の
職人のたまごが


もっと
友禅染を身近に
纏って欲しい



との想いから
制作した
特別な落款です

誰が制作したか
識別出来る
ように
なっています
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by boomoon | 2011-03-04 01:27 | 制作

Fattura memoriale 17

3月になった♪ また二足の草蛙生活に戻る…
2月は、反省すべきことも多々あったけれど、全てが良い経験で糧になり☆
今月以降は、広い意味でのレベルアップが計れそう♪

1月からの努力がやっと報われ、先日納品完了☆
今日は久しぶりの『制作後記(スカーフ編)第一弾』を…

a0111447_0462727.jpgまずはこちら♪
a0111447_0471485.jpg『大桜』という
タイトルの
スカーフです☆

一番最初に
完成した図案

配色や、
小桜の配置を
逆にしたりと
作る側も
楽しめて
纏う側も
楽しめると
思っています


大きな画面に
真糊を置くのは
初めてのことで
戸惑う事も多く

大きな垣根に
ぶつかったりも
しましたが、
いい経験に
なりました♪






大桜

国産シルク100%

90cm×90cm



つづく…

*このスカーフには専用の手描きの落款がついています。
a0111447_111537.jpg
伝統工芸である
友禅染を
継承しようと
している、
私を含めた
数人の
職人のたまごが


もっと
友禅染を身近に
纏って欲しい



との想いから
制作した
特別な落款です

誰が制作したか
識別出来る
ように
なっています
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by boomoon | 2011-03-02 01:08 | 制作

Fattura memoriale 16

しばらく間があいてしまったけれど………
制作後記の続きを久々に…
前回は2回目の引き染めまででしたが………
今回は一気に完成までを☆

2回目の引き染めが終わると、そこから先は一気に作業をしていかないと失敗する確率が
高くなるそうで、気が抜けない状態が続く

2度目の引き染めが乾いたらすぐに、3度目の引き染めを施す
3回目に引くのは『重クロム酸カリ』

劇薬である
入手には、用途をはっきりと明記し、印鑑が必要な薬剤だ
これをボーメー計できちんと測り、引き染めをしていく

これが三度黒と言われる染め方だ

a0111447_1465452.jpg


やはり伏せ糊の失敗が影響してしまったが、それは後で修正可能とのこと…

カリを引くと、黒に光沢というか…艶が出て、とても良い色になる
黒を染めるのは、非常に難しく、黒を専門に染める染め屋さんもいるくらいなのである


3度目の引き染めが乾いたら、即座に『水元』を施し、真糊と余分な染料を水で落とす
真糊と余分な染料が落ちたところで、ニカワ液に浸す

a0111447_1505477.jpg

3度黒は擦れに弱いため、脱水もわずかにして、天日干し

これで、乾けば染めの作業は終了となる

a0111447_1523156.jpg

完成したものが↑こちら…

このあと、湯のしをして生地目を整え、失敗した箇所を修正し…
仕立ててもらえば、着物として完成なのだが、それはまた別の機会に…………

失敗もたくさんしたが、ともかく初めての着物制作で学んだことは、たくさんあった☆
失敗は成功のモト
まだ、この着物1つで、次に繋がっていないが…
これからは、もっともっと様々な着物を作っていきたいと思っている☆





*本文および画像の無断での転記・転載はお断りします。
なにぶん ワタクシ『たまご』ですので…
本文の内容に誤りのある可能性があることをご了承下さい。

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by boomoon | 2009-08-15 01:56 | 制作

Fattura memoriale 15

少し間があいてしまったけれど…
制作後記着物編の続きを………

前回は、1回目の引き染めまでを…
今回は2回目の引き染めについて…なのだが、その前に……………

引き染めの工程に入る前に…というか、伏せ糊をした段階で、
実はとんでもない失敗をしていたことを書き忘れていた…(。。;)

通常であれば、制作に際して場所を移動させるということはあまりない…
また場所を移動させる際には、持ち運びしやすい状態で移動させるのだが
この着物を染めた時は、諸事情あり、地入れがすぐに出来る状態で移動する必要があった為
伏せ糊までしておいての移動となった

が、過去にそういう経験がなかったためと、知らない者に迂闊に聞いてしまったのが原因で
せっかくの作業を半分台無しにしてしまうこととなってしまった…

伏せ糊の工程を終わらせ、伏せ糊が乾いた状態で持ち運ぶ必要があったのだが、
伏せ糊の特性が頭の中になかったのだ…

知らない者に聞いたところ、「伏せ糊に霧吹きをして、新聞紙で包んで持ち運ぶ」との答え
それを真に受け、伏せ糊の状態を考えていなかった私のミスである

伏せ糊をして、乾いたばかりの状態であれば、まだ多少の水分は残っているので
本当は霧吹きなどする必要はなかったのである
が、考えないで言われるままにしたために、
水分を含み過ぎた伏せ糊はグズグズに緩くなり…
反物を張った時には、見るも無惨な状態になってしまっていた………

これには先生も呆れ返り…大目玉(ノ><)ノ

それでもなんとか根気よく教えて下さっているのが、地入れ以降の工程である…


この失敗以降、知らない者の言う事は鵜呑みにしない…ということを学び、
きちんと自分の頭で考えるようにしようと強く決意した


さてさて…引き染めの続きだが………


1回目のヘマチンが乾いたら2回目の引き染めとなる
次に引くのは木酢酸鉄

ヘマチンという植物染料を木酢酸鉄という媒染液で発色させる

a0111447_221589.jpg
     画像は私ではないので 念のため…

ムラにならないように、丁寧に手早く引き染めをしていくのだが、
この時大切なのは、膝の動きとリズムなのだそうだ


a0111447_2225741.jpg


2度目の引き染めを終えて、またまた乾燥


次の3回目の引き染め以降は、のんびりとしていられないのだそうだ…
最低限の時間で一気に染めの作業終了まで持っていくこととなった…



続きは、また今度………






*本文および画像の無断での転記・転載はお断りします。
なにぶん ワタクシ『たまご』ですので…
本文の内容に誤りのある可能性があることをご了承下さい。

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by boomoon | 2009-07-17 02:30 | 制作

Fattura memoriale 14

久方ぶりに………制作後記着物編を…

前回は、地色を染める前の
工程を記しましたが…
今回は、その続きを…………

以前に骨豆という
柄に染料を挿す前に、染料を生地に定着させるための工程を記した

それと同様に、今度は地色を染める前にも、染料を生地に定着させるための工程がある

地入れと呼ばれる工程で、
豆汁(ゴジル)を使うこともあれば、ふのりを使うこともある…

反物を、張り手という道具に咬ませて、経糸を張り…
小針という道具で緯糸を張り…
地入れを施していく……………


乾燥したら、いよいよ地色を染めていくことになる……


今回は地色が染め上がるまでに、3回引き染めという工程を繰り返した

今日は1回めの引き染めの様子を…

a0111447_1224128.jpg


ヘマチンと呼ばれているもので、ロッグウッドという樹から抽出した植物染料である
かなり染められる状態にするまでには、手間暇を要し、『ボーメ計 』というものまで使う

現在は、ヘマチンもロッグウッドも入手困難らしい…


裏から見ると、こんな↓感じ…………

a0111447_134518.jpg



これが1度目の引き染め………
残りは2回………

続きは、また近いうちに…





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by boomoon | 2009-07-06 01:36 | 制作

Fattura memoriale 13

先週末から激務続き…
今日は、ちょっとだけ制作後記を…


前回は、色挿しを終えたところで、
ちょっぴり予告画像を載せましたが…


a0111447_2212332.jpg


色挿しが終わり、
染料が乾いたら
次なる工程は伏せ糊

これも真糊を使って
伏せ用に調合したモノで
柄の部分を伏せていく


修業時代には、
伏せ糊した反物を
移動させることがなかったため、
私より少し先に入講したお仲間に色々と質問してしまったのだが…

それが、後に失敗だと気づくのは、もう少し後のこと…

糸目から はみ出さないように、けれども糸目よりも足らないことがないように…
丁寧に柄の上に糊を伏せていく
こうすることで、地色を染める時に染料が柄の中に入ってしまわないように防ぐのが役目

a0111447_2281127.jpg


全ての柄を糊で伏せたら、引き粉
と呼ばれる粉を、糊の上に まぶしていく

糊が乾いたら、いよいよ完成までのカウントダウンが徐々に始まっていく…






*本文および画像の無断での転記・転載はお断りします。
なにぶん ワタクシ『たまご』ですので…
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by boomoon | 2009-06-16 02:38 | 制作

Fattura memoriale 12

あちゃ…………
『近日中に…』なんて記載しておきながら、1ヶ月も経過していた…

久しぶりに
制作後記着物編を…

前回は、糸目を引き終わり…
骨豆をしたところまででしたが………

本日は、その次の工程を…
いよいよ色挿しの作業へ…
まずは、自分が考えていた配色の色作りから…

つけめというもので
染料の色の調子を見ながら、望みの色を作っていく
a0111447_2101389.jpg


まだまだ『たまご』の私は、この作業でかなり時間を要してしまう…
限りなく望みの色に近づくのだが、ピタリ!と色が決まらない…
どうにも歯痒い思いをしながら、根気よく色を作ったのだが、
結局、先生のお力を拝借してしまった…

以前にも書いた気もするが、先生は
「1000枚以上の着物を染めて、やっと短時間で自在に色が作れるようになった」と…

初めて着物を自力で染める私が、出来ないのも無理はない と励まして下さった

こうして、なんとか色が出来上がったところで、色挿しの作業になる

配色は既に図案にする段階で考えてあるとはいえ…
1枚の反物の状態での色挿しでは、うっかり色を間違えて挿したりする事もあるので
細心の注意を払い、配色図案を確認しながらの作業になってしまった…

a0111447_219591.jpg


こうして、全ての柄に色を挿し終わると、次なる工程へ…
地色を染めるための準備をする

a0111447_220976.jpg

              ↑こんな感じに…

続きはまた………近日中に………(今度こそホントに!)





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by boomoon | 2009-06-07 02:21 | 制作

Fattura memoriale 11

久しぶりの雨空…
余力のある時にしか更新出来ないのだが…
本日は制作後記着物編のつづきを…

前回は、下絵写しまででしたが…
今日は、その続きから…

下絵を写したあとは、その線に沿って、糸目を引いていく工程になる
真糊糸目で着物に糸目を引くのが、この着物が初めての経験だった…

渋紙の筒を水に浸し、渋紙が柔らかくなったところで、
筒内に真糊を入れて糸目を引いていく
例えるなら…ケーキに生クリームを絞りだしてデコレーションするような感じと書くと
イメージしやすいだろうか?(生クリームの場合は両手だが…)

真糊は水を含むと柔らかくなってしまうので、こまめに入れ替えたりしないと、
着物一反に均等に糸目を引くのは、未熟者の私にとっては一苦労だった

結果…途中で糸目が太くなってしまったり、均一には引けなかったのだが…
それでも、着物を1枚染めるということは、本当に私にとっては、
大きな経験値となった
(RPGで言えば、連続5つくらいレベルアップのファンファーレがなった感じである)

全ての柄の糸目を引き終えたら、次なる工程が
骨豆コツマメである

帯編にも書いたが、染料を生地に定着させるために、たんぱく質の力を借りる
豆汁ごじるともいうが、大豆粉を水で溶いたものを
糸目の中に先に施してしまうのが骨豆

生地全体に豆汁を施すのが地入れという作業である

a0111447_3049100.jpg
                  画像は骨豆


a0111447_33994.jpg



筆を用いて、1つ1つの柄に画像の液体を挿していく

糸目から骨豆がはみ出してしまうと、
染料もその通りに泣くので
(はみだすこと=泣く)
はみださないように、細心の注意を払って
骨豆を柄の中に施していく

骨豆が乾いたところで、いよいよ着彩の工程に入る


本日はここまで………
続きはまた……
近日中に……





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by boomoon | 2009-05-06 03:09 | 制作

Fattura memoriale 10

やっと連休になったので、久々にたっぷり睡眠…

制作後記の着物編の続きを…
前回は、図案が決まり、雛型に大まかに柄を配置してみたところまで…でしたが
今日は、その続き…

私が描いた遠州椿が下の画像
a0111447_10552630.jpg



様々な形の遠州椿があるが…

可愛らしい感じにしたかったので、

この形にしてみた…
a0111447_10583119.jpg








決まった図案を、
着物の寸法の実寸に
あわせて…
上前の衽&前
後ろ
下前の前などと
線を引き、
そこに雛型を見ながら
図案を配置していく

実際に着た時に、
柄がどこに位置するか?
などを考えながら配置し
描いては消して…を
繰り返した………

図案紙を身体に巻き付け
鏡の前に立ち…
何度も、クルクル回り…
バランスをみていった

もっと経験値があがれば、
その確認作業の数も減って
いくのだろうが…
それでも、平面で見た時にも美しく、着ても美しい着物に染めあげるのには
この作業は欠かせない…

図案を決めるまでに数ヶ月を要したが…
図案が決まってから、図案紙に描きあげるまでは、正味2日の作業だった


ちなみに…この図案紙に描きあげる時には、既に配色の色も決まっている
a0111447_11133047.jpg

画像が今回の配色の色
こうして、以前に染めた生地を、きちんと保存しておけば、色の勉強にもなるし
配色を考える時にも、とても楽であるということも、先生に教えてもらったことの1つ…

染めを知らない人から見たら、ただのゴミにしかならないが…
この色のストックがどれだけあるかで、その人の経験値が計れたりもするのである…
私のストックは、まだまだ小さい箱に1つきり………
先生のストックは、膨大な量だった………

本日は…ココまで…………
つづきは、また近日中に………



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by boomoon | 2009-04-18 11:21 | 制作