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着物染色作家を目指している『たまご』が大きく羽ばたく日を夢見てます。*本文および画像の無断での転記・転載はお断りします。


by boomoon
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Fattura memoriale 2

今日も帯の制作後記の続きを…

帯を染めるきっかけになったのは、『小袖展』だったが…
図案を自分なりにアレンジする時に一番考えたのが、
帯を締めた際にお腹の部分にくる柄だった

この帯を染める以前に、友達の厚意で、初めて自分で自分の着物を染めた
友達のお母様が所有されていた白生地を私にプレゼントしてくれたのだ
友達のお陰で、自分で自分の着物を染めるという念願が叶った♪

着物の図案を考えているうちに浮かんだのが、まだ私が成人になる前に他界した祖母のこと
祖母は和裁をしていて、私が幼少の頃から浴衣や着物を仕立ててくれた
その祖母が、私が大人になった時のために…と、1枚の羽織を仕立てておいてくれたのだ

私が染めの勉強を始めた時には、既に他界してしまっていた祖母
染めを始めた時に、私も家族も親戚も「おばあちゃんが生きてたら喜んだね…」と思った

友達のおばあさまも、着物を誂えて娘に託し、その着物を今度は友達が託されていて
互いの祖母への敬愛を勝手にリンクさせて考えたのが、初めて染めた着物だった

その着物に合う帯を…と考えていたところに、小袖展の触発があり、
帯制作へと至ったのが経緯なのだが…

互いの祖母への敬愛のリンクは、この帯にもされている
画像は、帯の前の部分の図案
Fattura memoriale 2_a0111447_1241786.jpg

名古屋帯として考えた図案なので、
画像を横半分に折ることで前の部分として成立するのだが…
疋田の左側にある七宝柄の中に
初めて染めた着物の柄と、祖母が私のために仕立ててくれた羽織の柄をしのばせた

こんなことを考えて決まった図案
次の制作後記からは、制作のことを綴ります…

また近日中に………つづく


*本文および画像の無断での転記・転載はお断りします。
なにぶん ワタクシ『たまご』ですので…
本文の内容に誤りのある可能性があることをご了承下さい。












Fattura memoriale 2_a0111447_2592843.jpg
by boomoon | 2009-03-16 03:08 | 制作